【 震度計算 】入門 -10分-

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概要

地震動の大きさを表す指標として、一般的に最大加速度*が用いられます。この加速度を用いて、以下の計測震度の計算方法を学びます。

震度階級 計 測 震 度 震度階級 計 測 震 度 
0.5未満5弱4.5以上5.0未満
0.5以上1.5未満5強5.0以上5.5未満
1.5以上2.5未満6弱5.5以上6.0未満
2.5以上3.5未満6強6.0以上6.5未満
3.5以上4.5未満6.5以上

*構造物の損傷などは、最大加速度より最大速度に強く関係していることから、最大速度が用いられています

FFTの概要

  • FFTとは、DFT(Discrete Fourier Transformation)離散フーリエ変換を求めるための高速なアルゴリズムです。
  • 具体的には、時刻歴データ(左図)が存在する時、いくつかの正弦波(振幅、位相が異なる)を重ね合わせることでデータを分解できます。
FFT Time Frequency View

No項目記号内容
1サンプリング周波数fsサンプリング周波数100HZ
※時間(s)の場合は、HZに直します
0.01(s) = 100HZ
2サンプリング点数BLFFTにおいて常にlog2の整数乗となります。入力データ数に近い整数乗にします。
具体的には、入力データをカットしたり、ZERO埋めしたりします)
 2^10 = 1024 データ
3周波数レンジ fsFFTで測定できる理論上の最大周波数を表します。
fn =  fs / 2
24 kHzのサンプリングレートでは、理論上12 kHzまで測定できます。
4周波数分解能 df周波数分解能は2つの測定値間の周波数間隔を表します。
df = fs / BL
fs = 48 kHz 、BL = 1024の場合、48000 Hz / 1024 = 46.88 Hzとなります。/ BL

震度の計算方法

FFT

時刻歴の加速度をFFTをかけて、周波数領域にします。

フィルター

3種類のフィルターをかけ、ノイズを取ります。

時刻例データに戻す

周波数領域から時刻歴の加速度に戻します。

3成分合成

加速度の3成分を合成します。

加速度のサーチ

加速度値 a 以上となる時間の合計を計算したとき、これがちょうど 0.3秒となるような a を求めます。

加速度の計測時間刻みをΔtとします。

①加速度を大きい順に並べかえます。

➁大きい方から数えて何番目か?を Int(0.3 / Δt)で求めます。

③図ではInt(0.3 / Δt)でΔtが0.1なので、3番目の加速度がaを満たします。

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